米子市公会堂の改修に向けて(3月末の現状報告)

【現状】
先日の米子市議会の3月議会で、新年度の予算が承認されました。
これによって、米子市公会堂の改修に向けて、5800万円の予算で基本設計を実施することが決まりました。

まず予算が承認された事実を嬉しく思います。いよいよ改修の設計に着手するわけです。近いうちに業者選定が行われるはずです。
基本設計に向けて、現状では未定の部分も多く、これから決定される課題があります。
  • どのような方針で基本設計をするのか? 「最小限の改修」との方針はありますが、どの程度の改修をするのか、コンセプトも現段階では不明確。
  • 特に、「文化財としての公会堂の価値」を重視するかどうか、決まっていません。
  • 業者選定が、入札か提案方式か、など選定の方針は決まっていません。
  • 市当局は、市民や有識者の意見を取り入れる「基本設計市民懇談会」のような会議を主催する予定ですが、それは未だ行われていません。
  • また市当局は、新生米子市公会堂の利用促進を図るため、市民による「利用促進の会」を主催する予定ですが、それは未だ行われていません。
(新年度予算の公会堂にまつわる市議会の議論については、松田議員中田議員のブログにも説明されています。)


【市民会議の提言の検討:建築的な価値を失わないために】
市民会議としては、
  • 村野藤吾の米子市公会堂は近代建築として価値がある
  • その価値を維持して、将来は文化財クラスと考える
  • そのためには、改修の基本設計が非常に重要である
  • 基本設計の業者選定は、安い業者を選ぶ「入札方式」ではなく、価値のある提案ができる業者を選ぶ「プロポーザル方式」にすべきである
  • さらに、設計業者は村野藤吾に並ぶ実力を持つ業者を選定すべきである
ということを、米子市に提言します。
以前より提言してきましたが、重要なことなので、4月に改めて再提言する予定です。
(具体的な提言の文案を検討する予定ですので、市民会議の建築専門家の方は、4月4日19時〜の幹事会にぜひご参加ください。)


【市民会議の提言の検討:文化の殿堂として】
また、市民会議として、公会堂の利用を促進するため、「どうなったら利用が活発になるか」利用文化団体の意見をまとめて米子市に提言します。
そのために、4月中に、利用団体の代表者による検討会を開催する予定にしています。
(開催の詳細は4月4日の幹事会で検討します)


【市民会議の提言の検討:街のにぎわいの創出のために】
米子市公会堂は中心市街地の一角にあり、商店街等と連携して、まちの賑わいを創出する拠点です。大ホールだけでなく、隣接する管理棟の商業利用や、広場の利用などは、工夫次第でさまざまな可能性があります。
市民会議としては、現在の利用者にとどまらず、今まで利用していない広い市民層に呼びかけ、公会堂をにぎわい拠点とするための提言をする予定です。

そのために、当面は、公会堂まちづくりワークショップを重ねたいと考えています。
次回は
 4月23日(土)13:30〜16:30
 サティ米子駅前店4F かぷりあ会議室
で実施予定です。
(改めてこのブログ・HPでもご案内します)


【新しい活動組織作り】
当市民会議は、今年6月には、よりしっかりとした新・市民会議として再スタートを切る予定です。
会則や執行部・会員の仕組み、予算と会費制度なども、今後の継続的な活動を支えられる信頼できる内容を整備していきます。
それに合わせて、「米子市公会堂の充実を求める会」は発展的に解消し、新・市民会議に統合します。
現在、新組織の事業計画や会則、それを決定するための総会準備などを進めています。


公会堂の改修が確定し、現在はその構想が決定しつつある重要な時期です。
市民会議でも、上記のような多くの活動を通じて、行政と市民が協同できるように忙しく活動します。
新生・米子市公会堂が市民でにぎわう米子のシンボルとなるよう、協力して努力を重ねましょう。


コメント
先日は、突然失礼し、貴重なお話を聞かせていただき、有難うございました。絶体保存すべきだ、税金の無駄ずかいだなどの意見の人にも逢ってきました。再生について大阪からも出来る範囲でお手伝いをさせていただきます。
tw
16、 先日、約40年ぶりに米子市公会堂を訪ね、その美しさに感激。よそ者が無責任に保存の声を出すべきでないとの批判がある中、保存を要望していた者の一人として今後の保存のされ方に関心があります。募金活動も含めて、関西からも協力できればと市、保存運動をされている人たちとも話してきました。

17、明治中期に生まれ全国各地で建設された公会堂建築は、昭和30年代で終わり、その後は、市民会館として建設されて行きます。公会堂建築の最後を飾るのが米子市公会堂です。米子市へは、文化財クラスの優れた現代名建築の文化財指定を要望し、ささやかながらも保存・活用への協力を申し入れてきました。

  • 近現代建築史研究会(明治建築研究会)
  • 2011/04/02 8:19 AM
時事問題ツイッター(95)11・04・12
0、南海・難波駅前の平和の塔・女神像に分かりやすい説明板の設置を要望します。大阪大空襲で焦土と化した大阪の戦後復興のため昭和25年「大阪の復興を象徴し、世界に誇れる彫刻作品を」と府や市、大阪商工会議所などで大阪府民らの寄付をもとに約300万円(当時)をかけて建てられた貴重な彫刻です。

1、 難波高島屋のリニューアル,文化財指定で古い建築がよみがえる中、すぐ前にある昭和の名建築旧新歌舞伎座は閉鎖、工事用のパネルに囲われて痛ましい。同じ建築家村野藤吾の設計になる米子市公会堂は、取り壊しの危機を乗り越えて再生される。かけがえのない都市の資産は、なんとしても保全再生を願いたい。

  • 近現代建築史研究会(明治建築研究会)
  • 2011/04/13 9:55 PM
米子市公会堂の保存をモデルにして大阪の旧新歌舞伎座の開発的保全再生を関係方面へ呼びかけています。

近代建築の名建築・難波高島屋のリニューアル,文化財指定で古い建築がよみがえる中、すぐ前にある昭和の名建築旧新歌舞伎座は、工事用のパネルに囲われて痛ましい。同年代、同じ天才的な建築家村野藤吾の設計になる米子市公会堂は、地元住民、自治体の理解で取り壊しの危機を乗り越えて再生される。それを見習い、かけがえのない都市の資産は、なんとしても保全再生を願いたい。文化的な面からだけでなく限りある地球資源の有効利用からも再検討するよう関係方面へ呼びかけています。ご支援よろしくお願いします。
 近現代建築史研究会
  • 近現代建築史研究会(明治建築研究会)
  • 2011/04/13 10:07 PM
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