改修費の15億円という金額

公会堂の改修費は約15億円と見込まれています。
市民の感覚として、公会堂のような建物に対しての15億円という金額はどれほど大きいのか、なかなか分かりません。そこで、建築関連の人の話をまとめてみます。

例えば、小学校の校舎を1棟建設する費用は約25億円です。
米子のコンベンションセンターの建設費は100億円以上だったそうです(80億円だった、という話も聞きましたので、正確なことをご存知の方は教えてください)。


したがって、15億円は、大ホールの建設費に比べると、かなり少ない金額です。

今回の場合、そのお金は概ね2つの用途に使われます。
ひとつは、空調や照明、天井から吊り下げる舞台装置(いわゆる「吊り物」)など、機械・器具の入れ替えです。例えば空調は公会堂横の地下に、蒸気機関車のような大きな装置が設置されているそうです。地下室の天井に穴を開けて、新しい装置に取り替える工事が必要になります。

もうひとつの用途が耐震補強です。壁を厚く補強したり、柱を増やしたりする工事です。
この2つの用途にそれぞれ何億円も必要で、合計するとほぼ15億円になります。
だから、15億円というのは「最低限の改修」にかかる金額です。建物の構造を大きく変えるようなことはできません。


では、今回の改修では何もできないのでしょうか?
そうではありません。

利用者から見た建物の魅力は、例えば内装の色が変わっただけでも大きく変わります。付属の管理棟をカフェとして使うための調理設備の増築や、管理等の集会室をイベントスペースとして使うための音響改善、広場の駐車場などのレイアウト変更をすると、利用者には大きく違いが出ますが、お金は改修本体に比べればあまりかかりません。

そこで、今回の改修がこれからどうなるか、2つの可能性があります。

A)改修を事務的に(悪い意味でお役所仕事で)進める場合。
 →耐震補強と設備更新の基本的な要件がまとめられ、業者に発注されます。業者は要件通りに工事を済ませます。それが終わったとき、市民から見ると、公会堂は今までとほとんど変わりません。

B)改修を意欲的に進める場合。
 →耐震補強や設備更新だけでなく、利用を促進するための新しい公会堂のコンセプトをまとめて、業者に依頼します。例えば「まちなかのにぎわい広場」にするために、広場を週末はイベントスペースとして使いたい、管理等にコミュニティ・カフェを置きたい、などの要望を伝えます。
 業者と米子市(および市民)が協議のうえ、それを具体化して最終的な仕様がまとまり、改修します。新しい公会堂は、当然、今とは違った魅力も持ちます。

A)とB)、費用はどちらも同じ程度です。必要なのは意欲とアイデアです。
市民会議は、より魅力的な公会堂になる(Bの方になる)ように、米子市に提言を重ねます。


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